量産のカベ。。。。(T_T) ~himuro開発ストーリー#38

池永鉄工さんとのミーティングから1ヶ月がたち、2回目ののミーティングを行いました。

こちらで手作りしたプロトタイプをもとに、
このメカニズムにどんなパーツが必要か、
パーツは鉄板の曲げ加工でできるのか、ダイキャスト(鋳造)で製作するのか、
外観のカバーをどのように製作・取付するのか、
などなど、詳細に検討が加えられました。


今までにない氷削メカニズムなので、既製のパーツはほとんど使用できず。パーツを1点1点製作しなければなりません。
ダイキャストのパーツや外観カバーの樹脂を製作するには金型を準備する必要があり、巨額の資金が必要になります。また当然量産化となれば初回の生産台数(ロット)も何千台となり、マイホームを建てるどころではない初期投資が必要になります。

全くの新製品なので何台売れるか見当も付きません。何も分からない段階でこれだけのリスクを抱えながら生産に踏み切るのは、冒険を通り越して無謀なことになってしまいます。

試作の際にも味わったメイカーズの壁が、ここでも、そして何倍も大きくなって立ちはだかりました。(T_T)

現在でも日本国内には多くの製造業や町工場があり、大変優れた技術を持った職人さんたちがいます。
中小企業基盤整備機構が運営するクリエーションコア東大阪にも5000社を超える製造業者が加盟していますが、組み立て完成品を製造販売するのはごく一部の大手メーカーだけで、ほとんどが単品のパーツを製造加工する企業ばかりというのも、よく理解できました。組み立て完成品を開発・販売しないのは、技術的な問題以上に資金的な問題があるのです。

果たしてhimuroの製品化は実現できるのでしょうか?

himuro PV → https://youtu.be/kuvod81lXj8

つづく。

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