月別アーカイブ: 2017年9月

基本設計スタート! ~himuro開発ストーリー#43

製品化に向けてパートナーになっていただいた羽室さんと、いよいよ基本設計が始まりました!

検討すべき項目や機能は、

☆マシンサイズ
できれば高さを300mm以下、奥行きも300mm以下のコンパクトなマシン

☆氷削メカニズム
現行のスライド機構は、部品点数が多い上に耐久性にも問題がありそうなので、もっとシンプルで堅牢な仕組み

☆刃の自動調整機構(刃の出具合・刃の角度)
氷の素材や表面温度によってベストな刃の角度や出具合を自動調整する機能

☆モーターと電源
場所を選ばずに稼働できるように、DCモーターを搭載しバッテリー駆動

☆防振と静寂性能
氷削中に本体が揺れない剛性や氷を削る音だけが聞こえるレベルの静寂性を追求

☆氷片・融解水受けの設置
電気系統やモーターまわりに対する防水と、削られて小さくなった氷や溶けた水を貯めたり、簡単に捨てる仕組み

☆分解・清掃・メンテナンスのしやすさ
食品加工機なので、毎回、毎日水洗いや清掃が必要。簡単に分解・洗浄・組み立てができる仕組み

☆食品加工機としての安全性
腐食や摩耗、パーツの破損欠落などがおきにくい仕組みや素材
絶対に欠落パーツなどが食品に混入しない構造
操作時に怪我をしない構造

☆高いエンターテイメント性
氷=冷たい=童心に帰れるので、単なる食品加工機械ではなく、氷を削りながら人々を楽しくする機能

などなど、たくさんあります。(^_^)

しかし、一番大切なことは、

・氷削品質
・扱いやすさ
・食品加工機械としての安全性

です。

「かき氷」という食品を扱う上での「安全・安心・衛生」と、シンプルで壊れにくく、使いやすい構造を創り上げること。まずは、この部分にフォーカスして基本設計を進めることにしました。

himuro PV → https://youtu.be/kuvod81lXj8

つづく。

stu-art (スチュアート)は、イタリアのデザイナー・アーティストを応援しています。

http://www.stu-art.jp

mail:info@stu-art.jp ※ @は半角に置き換えて下さい。

設計パートナー登場! ~himuro開発ストーリー#42

池永鉄工さんからお預かりしたもう一つの宿題は、設計作業をともに進めてくれる仲間をさがすことでした。

手作りしたプロトタイプは、すべて現場合わせで鉄を切りビス穴をあけ制作したものなので、設計図はありません。当然のことながら、製品化には組み立てやパーツを加工するための設計図が必要です。(これを詳細設計というそうです。)
また詳細設計の前には、現状のメカニズムが耐久性や安全性などの点で問題がないか検証し、構造を確定させるための基本設計も必要です。

このようなプロダクトデザインや設計に協力してくれる人をさがすために、stu-artプロジェクトの立ち上げから加入しているグランフロント大阪にあるナレッジサロンに相談をしました。


ナレッジサロンは、ビジネスパーソン、研究者や大学関係者、クリエイターや芸術家など、さまざまな分野を超えた出会いと交流により、新たな価値創造をめざす会員制サロンです。サロン内には専属のサロンマネージャーや会員同士をつないでくれるコミュニケーターがいて、プロジェクトやニーズに応じた企業・人との出会いのサポートしてくれます。

サロンマネージャーの岡部さんは、1000名以上いる会員プロファイルの中から、まず羽室さんのお名前を挙げてくださいました。実は羽室さんはグランフロント内の音楽サークル「GFOバンド」で以前から親しくお付き合いしていた方でした。しかし今まで趣味の話題ばかりで、お仕事の話しをするのはこれが初めてでした。(^^ゞ

羽室さんは、プロダクトデザイナーとして30年以上の経験があり、照明器具、家電製品、オフィス家具、樹脂成形製品など多くの製品開発に携わりグッドデザイン賞も過去4回とられているすごい方でした。プロジェクトの説明と製品化の計画を話すと、真のプレミアム品質で製品化を進め、日本のものづくりのアピールに貢献できるなら、と快く引き受けてくださいました!

himuro PV → https://youtu.be/kuvod81lXj8

つづく。

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mail:info@stu-art.jp ※ @は半角に置き換えて下さい。