月別アーカイブ: 2015年2月

フィレンツェでイラストレーターを夢見るクラウディナ(Accademia Cappiello)

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情熱とは、ものによっては先天的で、私たちの中にずっと隠れている。本当の感動を教えてくれるような出来事が起こった後に、それが偶然見つかったり、ひょっこり顔を出したりするものです。

クラウディナが5歳のとき、両親がサプライズの贈り物をしてくれました。それは絵を描くためのキャンバスでした。嬉しくて嬉しくて仕方がない彼女は、1000個の絵の具でそのキャンパスを埋め尽くしたいと瞬時に思ったそうです。でも、そんな彼女に両親はとんでもないことを言いつけました。

「何を描きたいかはっきりわかるまで、キャンバスには何も描いてはいけません」。

描き始める前には、必ずアイデアが必要で、それがわかるまで、キャンバスは両親の部屋で待たされることとなりました。しかしそれがさらに彼女の欲望を掻き立て、創造力もぐんぐん湧いてきました。本当の画家になって、キャンバスに絵を描く日を何度も想像したそうです。5歳の女の子の面倒を見るのは、まったくもって容易ではないですねと、彼女は明るく笑いながら話してくれました。

ある晴れた日、彼女はとんでもなく早起きをして、両親の部屋の前にやってきました。そして彼らが眠っているあいだに、手に筆を握り締めて、忍び足で中に入ったのでした。

そのとき、何を描いたのか彼女はよく覚えていません。もうずいぶん前の話ですから。でも、はっきり覚えているのは、いろんな感情が次々と押し寄せ、真っ白なキャンバスは、めちゃくちゃな色彩の絵で埋め尽くされてしまったことだけだそうです。

「あらゆる子供の中には芸術家が潜んでいる」

彼女は身をもってそれを学びました。

では、クラウディナの作品をいくつか紹介しましょう。

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フィレンツェでグラフィックを学ぶナジャ(Accademia Cappiello)

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北イタリアにある山あいの村で、三人の兄弟姉妹といっしょに育ったナジャは、16歳の時初めてカメラを買ってもらったことがきっかけで、グラフィックアートに興味を持ち、運転免許なんかそっちのけでアルバイトをして、貯めたお金で念願の一眼レフを購入したそうです。

そして2011年のある日、ミラノでメイクアップアーティストとして活躍していた叔母が、クルーズ船で開かれるイベントに彼女を誘ってくれました。その時、ショーのバックステージを撮影していたジャンルカ氏と出会うことで、彼女の未来が形になり始めました。クルーズ船を降りるとき、彼女の情熱を買ってくれた彼が、ヴェローナにある彼のスタジオで働くように提案してくれたのです。

その後ナジャは彼に弟子入りをし、いろいろな技術を学び、彼のそばにくっついてできる限りのことを吸収したそうです。「新しい人生の始まり」と思うくらい彼女は刺激的な毎日をおくりました。

そして今、彼女はフィレンツェのアカデミアカピエッロでグラフィックデザインを学んでいます。しかしまだまだ若い彼女は、写真家になることだけでなく、いろいろな夢を持っています。どれを選ぶべきか迷ったときは旅に出て、知らない土地でいろいろな人と出会うなかで「自分が本当にやりたいこと」を探すのだそうです。新しい土地が自分をさらに成長させてくれると信じ、今は世界をまわっていろいろなことを学びたいと考えています。

次に彼女は何を見つけるのでしょうか?

最後に彼女の作品を紹介します。

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