十数人集まった学生たちは、ミラノ工科大学のプロダクトデザイン、ファッションデザイン、グラフィックデザイン、コピーライティングなどさまざまな学部を卒業後、マスターコースでデザインコミュニケーションを学んでいます。教授はコミュニケーション→デザイン→コミュニケーションという考えの持ち主で、まず何を伝えたいのかというところから出発し、さらにそれをどんなふうに伝えるのかというデザイン手法を学生たちに研究させています。
今回のhimuroプロジェクトは、そういう学生にとって格好の教材になるということで、この経験から多くのことを学ばせたいそうです。
かき氷体験の後、質疑応答に入り、学生からは、かき氷マシンのことに限らず、日本人が知るイタリアンブランド、日本人の好みや性質・習慣、最近日本で流行ったこと、奈良のことなどさまざまな質問が出ました。
<リサーチ>
その上で、イタリア国内のさまざまな分野から、 himuroが求めるデザインに関するリサーチを行い、1週間後、約50ページにおよぶコンセプトシートにまとめました。
・プロダクトデザイン
・建築
・ファッション
・クルマ・バイク など
<コンセプト>
・透明感
・冷たさ
・結晶
これらを具現化する素材や色も検討していきました。
世界的に優れたイタリアンデザインは、デザイナーの単なる思いつきや発想ではなく、綿密なリサーチや議論と検証によって創り出されていたのです!
こういうデザイン教育が、これからの日本でも絶対必要だということを改めて実感しました。
つづく。
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