新しいメカニズムのかき氷製造機のサイズを決めるために、ヒガシモトキカイの松本さんと国際電話をしながらぎりぎりまでデザインのベースサイズとパーツの配置を考えました。
このデザインベースをもとにミラノ工科大学の大学院生チームとワークショップを開きました。
ワークショップの最初は、かき氷というのを知らないミラネーゼになんたるかを教えるために、日本からハンディタイプのかき氷機、メロン・イチゴ・ブルーハワイなどの定番シロップとともにこれぞ日本の(自分的には)No1かき氷というべき練乳+あずきぜんざい=ミルク金時も持参し、準備万端!のつもりでしたが、肝心の氷が近所のスーパーで販売していませんでした。泣
そこで向こうの教授にお願いし急遽研究室にある冷凍庫で前日から氷を作っていただきました。
彼らは日本から持ち込んだシロップ以外にも、エスプレッソに練乳を加えたり、マーマレードジャムにフレッシュライムを搾ったり、テキーラを混ぜるなど、いろいろなバリエーションを試しながら楽しみました。
そんな中で、
「みなさん、こういう冷たいデザートは夏に食べますよね?でもこんなふうに私たちが夏にかき氷を食べることができるようになったのは冷凍庫が普及してからのことです。
日本ではこの氷を食べる文化が1700年前(4世紀)から成立しています。冷凍庫がない時代氷は大変貴重で当時は天皇に献上され、そういう人たちだけが食していました・・・」なんて、おおいに値打ちを持たせながら(笑)日本古来の文化であるかき氷を印象づけ、昨今のブームとメニューの進化、しかしマシンデザインは変わっていないこと、himuroはDesigned by Italy, Made in Japanという世界一のコラボレーションでここに参入したいことなどを伝え、マシンメカニズムの説明に入りました。
ワークショップの当日までマシン内のパーツレイアウトに悩み(迷い)、ぎりぎりまでヒガシモトキカイの松本さんと国際電話でやりとりし ました。
松本さんはさっそく図面やラフスケッチを作成してメールで送ってくださり、おかげさまでワークショップの終盤にはそれを学生たちに提示することができました。週明け月曜日のお忙しいところだったのできっと大変なご苦労をおかけしたと思います。
改めてヒガシモトキカイさんに厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました!
つづく。
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