今日はとてもかわいいアクセサリーを紹介します。
ミラノ在住のアーティストElisa Corradi(エリーザ・コラーディ)の作品です。彼女は美術学校を卒業後、小学校や中学校で子供たちにアートワークを教えながら、絵画やオブジェ、アクセサリーの制作を行なっています。数々の作品の中でも、プラスチックやメタルのパーツ、はぎれなど、様々なリサイクル素材を用いて制作しているネックレスは、1つずつが異なった大変ユニークなコレクションです。
その中から、いくつかの作品を紹介しましょう。
彼女は、自分がアクセサリーを作るようになったきっかけをこんなふうに話してくれました。
「グラーニエヴァーギ(Granievaghi)。私が幼い頃、生まれて初めてジュエリーに恋したお店の名前よ。連れて行ってくれたのはアンナおばあちゃん。(ちなみに八歳になる彼女の娘もアンナという)。私の八歳のころはというと、素敵なジュエリーでいっぱいのお店の中を『不思議の国のアリス』よろしく駆け回ってた。女の子らしくて可愛いものはなんでも好きだったけれど、家では男の子の服ばかり着させられていたの。(笑)実用的だけど、心躍る美しさはなかったわ。そこで目をつけたのが、小物がいっぱいに詰められたカゴ。カラーテープ、金色の鈴、いろんな形の木箱、指輪。さらには厚手お布で作られたカラフルなネックレス、真珠、色紙なんかもあった。カゴの中身は「不思議の国」の材料だったわ。」
「そのうち私は技術を身に付け、強く願えば、どんなに美しいものでも作り出せることに気づいたの。いろんなものがごちゃ混ぜのカゴが私は大好きで、どうにかして何かを作り出したいと思い、カラーテープに真珠やボタン針金などを結びつけながら、少しづつジュエリーを作ってみた。私の手に触れることで、ばらばらだった材料が一つのアクセサリーになることをイメージしながら。出来上がったアクセサリーをじっと眺めていると、私の中から、もっといろいろ作ってみたいという気持ちが湧いてきた。好きなことにたっぷり時間が使えた私の幼少時代はそんなところよ。」
母になった彼女は、今でもその情熱は変わっていないと言います。
「作品を創作しているとき、さまざまな思考を溶け合わせ、魔法のようなカタルシスを感じながら、美を追求する中でほのかな悲しみまでも感じるたったひとりの思考の時間が大好き。だから、象徴的なもの、私だけに特別なもの、周りの環境や人の記憶に残るものを好んで素材に用いる。現実に存在する何かに、人生の瞬間瞬間をつなぎとめる。そのおかげで自分は前向きでおれたし、話し合い、よく考え、創造活動を通して純粋になることもできた」と話してくれました。
一見アバンギャルドなテイストながら、かわいさだけでなく、気持ちを前向きにさせるパワーを感じさせてくれる作品ですね。
最後に、彼女自身がモデルになったショットをどうぞ!
http://www.stu-art.jp
mail:info@stu-art.jp ※ @は半角に置き換えて下さい.