月別アーカイブ: 2014年8月

TORINOのNPO 〜Laboratorio Zanzara

今日はトリノにあるLaboratorioZanzaraを紹介します。ミラノからFreccia Rossaに乗って西へ約1時間、2006年に冬季オリンピック(荒川静香さんが金メダルをとった大会ですね!)が開催されたトリノ市は、フィアットの企業城下町として発展しました。

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LaboratorioZanzara(ラボラトリオ・ザンザーラ)は、知的なハンディがある方がデザイン、写真、ビジュアル・コミュニケーションなどの芸術や創作を通じて市民との関わりを深めるために生まれた非営利団体です。

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このNPOには、2つの重要なポリシーがあります。1つ目は、作品を制作する時間を存分にかけることができる環境をつくること、もうひとつは、どんな作品でもかけがえのない財産であるということ認めることです。創造力は、ハンディのある方々にとって、仕事をする原動力となり、仕事ができるということは市民としての権利を再確認できることでもあります。

LaboratorioZanzaraにお邪魔したとき、多くの方が創作に取り組んでいました。

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このプロジェクトが成り立っているのは、工房運営から得た多くの経験とトリノ市民の協力、そしてヴィジュアル・コミュニケーションやデザイン、アートを教える教授陣の大きな愛情とサポートがあるからです。互いに理解をするということを大切にしてきた過程で、ハンディーを持った方たちが創る作品には大きな意味があり、このプロジェクトに関わった人々との共生の証です。

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foto di Michele D’Ottavio

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とても純粋で新鮮な色使いの作品が印象的でした。

最後にみなさんで記念撮影!

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http://www.stu-art.jp

mail:info@stu-art.jp ※ @は半角に置き換えて下さい.

PAVIAのアクセサリーデザイナー

stu-artが応援するのは、学生だけではありません。もともとstudy、studentの語源はラテン語のstudiumで「情熱・熱意」を表します。飛躍すれば、studentとは学生に限らず、いくつになっても、「情熱をもって、芸術に取り組む人」ということになります。

というわけで、今回はPAVIAでファッションアクセサリーやジュエリーを創るオーストラリア人のAngharad Rixonを紹介します。PAVIAの街の細い石畳の道を上がっていくと、彼女のアトリエがありました。

彼女は、国際的に有名なファッションデザイナーの元で、編み物やレース編みに関するデザインに長く携わり、数年前に自身のアトリエと学校Textile Supportを立ち上げました。銀や金などの貴金属を素材に用い、イタリアの伝統的な技法メルレットなどを現代風に蘇らせた作品が特徴です。

P1000506こんなふうに、金属糸を1本1本ていねいに編んでいきます。しばらくするとこんなに美しいアクセサリーになります。

Merletto in Filo di Metallo Textile Support

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とても繊細で、美しいデザインですね。

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