氷削品質に問題発生です!
氷(キューブアイス)をタテに3個積み、これを下から削るのですが、一番下の氷を削り終わる間際に、小さく薄くなった氷片が刃の隙間から飛び出してしまうことがあるのです。
せっかくふわふわなかき氷ができても、1粒2粒ガリっとした氷片が出てしまうわけです。
一粒くらい・・・と思いましたが、味や食感にシビアな日本市場では通用しない氷削品質となります。
なんとか、この問題をクリアできないか?
ここ数日いろいろ調べながら、今のところ2つの解決策を考えています。
1.3つタテに積んだ氷に圧力を加え、復氷性質を利用してくっつけてしまう。
※くっついてひとつになれば、小さな氷片はできないのでは?
2.1つ目の氷を削り終わるギリギリのところで、小さな氷片をどこかに排出する、または溶かす。
今日は「1」の簡単な実験を行いました。
実験内容は、冷蔵庫で作った氷をアルミホイルで包み、数秒間手でしっかり握るだけです。笑
圧力だけでは心許ないので体温も利用して表面の氷を溶かし、その後手を離すと、再び凍りつくという原理です。
結果は、確かに氷はくっつきました!
しかし、この接着力は氷が刃によって削られる力とそれに伴う振動に耐えられるのか微妙な状態でした。
熱伝導率の高いアルミで氷削機構部分を作成し、室温やモーター熱などを氷に伝えながら圧力を加えれば、筒にいれた3個の氷がくっついてくれるのでは、と期待していますが、氷がつぶれない程度の適切な圧力の強さ、圧力を加える時間の長さ・・・・もはや物理学の領域です。泣
そして、これは室内の気温やマシンの温度変化にも左右されそうです。
たとえば連続してかき氷を作った場合、2回目の時は1回目より氷の筒の中の温度は確実に低くなっています。ということは、加えるべき圧力も変化します。
氷くん・・・なかなか奥が深いです!
もう少し復氷実験を繰り返し、うまくいかないようなら「2」の方法も検討してみます。
もしくは何か別の方法で筒の中の3個の氷を瞬時にひとつにくっつけてしまう瞬間冷凍のような方法も探してみたいと思います。
つづく。
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