ブロックアイスvs.キューブアイス 最初の氷削実験 ~himuro開発ストーリー#02

現在発売されているかき氷製造機は大きく2種類に分かれます。

1.ブロックアイス型(左側)
2.キューブアイス型(右側)

18192098 - the machine of the shaved ice

 

 

 

 

 

 

 

ブロックアイス型は、かき氷製造機の王道で、約14cm角の氷を上から押さえ回転させながら削ります。氷は専門の氷業者が不純物を取り除いてじっくりと作った「純氷」で、ふわふわなおいしいかき氷ができます。
ほとんどのかき氷専門店は、このタイプのマシンを使っていると思います。

一方、キューブアイス型のかき氷製造機は、カフェやレストランなどにある製氷機の氷や家庭用冷蔵庫で作った氷を利用します。わざわざ専門の氷業者から純氷を買う必要がなく手軽にかき氷を作ることができますが、氷(キューブアイス)を入れる容器を回転させ遠心力で刃にあてて削る機構なので、ブロックアイス型かき氷製造機のようなふわふわなかき氷ができません。

簡単に整理するとこんな違いがあります。
●ブロックアイス型
○ かき氷本来のふわふわの食感、かき氷専門店が利用
○ 音が小さい(ベルト駆動タイプ)
× 氷業者から氷を買わなければならない
× 設置面積が大きい(ブロックアイスが大きい)
× マーケット小
△ 海外市場(ブロックアイスの普及は・・・??)

●キューブアイス型
○ 手軽、汎用性が高いので海外市場に出しやすい?
○ 設置面積を小さくすることが可能
○ 製氷器の氷でOK(氷を購入しなくて良い)
○ マーケット大
△ 食感がざらざらする(かき氷本来のふわふわの食感ではない)
※キューブアイスをブロック同様平面を削ればふわふわの食感
× 音が大きい(工夫する)

これから新たにかき氷製造機を開発するにあたって、どちらのマシンを目指せばいいのだろう?
ブロックアイス型はふわふわなかき氷ができるが、すでに既存メーカーが技術を確立しており、後発でそこに食い込むことは難しそうだし、ブロック氷を購入する飲食店は少数派では?
逆にキューブアイス型は既存の製氷機の氷が使えるので汎用性が高いうえ既存マシンの氷削品質が高くないので、もしキューブアイスでもふわふわなかき氷が実現できればチャンスはあるかもしれない・・・
かき氷の専業店ではなく、コース料理の食後にかき氷を応用したデザートを考えるレストランやアイスモヒートのようなカクテルを考えるバーに置いてもらえるマシンを作れば良いのでは・・・?

そう考え、まずはキューブアイスでどんなかき氷ができるかをテストすることにしました。

翌日さっそくホームセンターに行き、氷を削るための実験道具を買いそろえました。
実験道具といっても、ドリルとカンナです。 笑

冷蔵庫で作ったキューブアイスをドリルで回転させてかんなで削ってみました。ブロック型かき氷製造機のなんちゃってミニチュア版です。

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カンナの刃を調整しながら削ってみると、既存のキューブアイス型にはないふわふわのかき氷を作ることができました!

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この方法なら、ブロックアイス型に負けない食感を実現できるかもしれません。
ただブロックアイスより氷が小さいので、氷片が短いことや融けるまでの時間が少し気になりましたが、見ている感じではなんとかいけそうです。

このままキューブアイス型の研究をすすめることにしました。

つづく。

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