himuroを一般的な量産品ではなく、プレミアム品質の限定生産品にする。。
このアイデアをもって、再び池永鉄工さんを訪問しました。
まず私から、
・前回池永鉄工さんから提示された製造コストの大きさから、himuroの製品化はもう実現できないのではないかと考え始めていたこと。
・イニシャルコストを押さえるために、例えば樹脂カバー部分の金型を海外で製造すれば、大きくコストダウンがはかれるのではないか。
・通常の業務用マシンを通常のルートで販売するではなく、世界中の富裕層をターゲットにし日本の製造技術の粋を集めたようなプレミアム製品を手作りして、たとえば100台限定のようなカタチで販売するのはどうか。
・ハリウッドのセレブやアラブの石油王のように一晩のパーティーに数百万使ってもなんともないような階層は世界には存在する。こういう人たちにエンターテイメント性もある日本のかき氷はウケるんじゃないか。
・2020年東京オリンピックに向けて世界中から日本が注目される中で、「かき氷」という日本古来の食文化を世界中に広めるために、日本の大手かき氷製造機メーカーや熟練工が力を合わせて日本のものづくりの素晴らしさや中小企業の底力を再認識させるような製品を創り上げるのは大いに意義がある。
という話をしました。
池永社長は、
巨額の初期投資をして、数千台規模の生産ロットを販売するのはリスクが大きく、ビジネスとしてこのプロジェクトは厳しいと考えていたが、超プレミアム製品を100台程度限定生産となれば、前提条件が変わってくる。
・イニシャルコストの大もとになる金型を(海外で)外注し、コストを大きく下げることができれば、製品化実現の可能性は相当高まる。
・ただし、池永鉄工さんの設計・製造部門のスケジュールが来年6月まで埋まっており、himuroの開発プロジェクトを組み込むのは、その後になる。
とのことでした。
金型の初期投資のコスト削減と、設計作業の分担が可能になれば、製品化を進めるハードルがかなり低くなるので、このプロジェクトに池永鉄工が関わって前にすすめることできるとのお言葉をいただきました!
具体的には、チームhimuroを結成し、stu-artがタクトを振り、
・樹脂カバー部分の製造(海外で安く製作)→完成パーツを池永鉄工に供給する
・設計作業を外部の協力者に依頼する(池永鉄工は長年の経験を生かし、設計監修とアドバイスで関与する)
・池永鉄工はプレミアム商品のクオリティにふさわしいパーツの選定や加工、材質のチェック、組み立て、アフターケアを担当する
という役割分担をしようということになりました。
刃の材質や製法にこだわりつつ職人が切削作業などを完全手作業で行うのであれば、1日たった5台だけ生産するなど、プレミアム製品にふさわしい丁寧なものづくりが実現できそうです。
プロジェクトが大きく前に進みました!
himuro PV → https://youtu.be/kuvod81lXj8
つづく。
stu-art (スチュアート)は、イタリアのデザイナー・アーティストを応援しています。
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