東大阪の町工場で生まれたマシンの顔 ~himuro開発ストーリー#30

プロトタイプの制作もいよいよ佳境に入ってきました。

氷削メカニズムとシャーシ部分は完成したので、マシンの要である「顔」を発注しました。
顔はステンレス製の真円で、さすがにDIYでは不可能です。文字通り「顔」なのでべっぴんさんに仕上げたいです。
そこで、古くから親しくしていただいている奈良の看板施工業者である三岡商事さんに相談したところ金属加工専門の業者を紹介してくれました。
東大阪の有限会社カンサイ松本金属さんです。
予めFAXで仕様を送り顔部分の円盤ができたタイミングでマシンを持ってお邪魔しました。


The町工場!という雰囲気の工場で、職人さんたちが一生懸命働いています。
職人さんは、ボクからマシンを受け取ると、定規を使って円盤の顔にささっと印をつけ、ドリルで穴を開けます。その間約10分!
スゴすぎます!スライドする氷容体の上下幅にぴったりハマる位置に顔が取り付けられました。
これぞ日本製品のクオリティを支える底力です。

しかしこのような東大阪の町工場がバブル崩壊後の20年ほどで約半分になったと聞きます。多くは大手企業の下請け工場でしたが、円高で大手が海外に生産拠点を移し日本の中小工場が取り残されたのでした。得意の技術をいかして新製品を開発しようとしても、ここにも「量産試作のカベ」が立ちはだかります。
このすばらしい加工技術にstu-artがイタリアのすぐれたデザインを融合し、クラウドファンディングで資金調達しながらオリジナル製品を開発販売することはできないでしょうか?
これはstu-artを立ち上げたときから考えていた構想ですが、himuroの完成を機にこんなコラボレーションを積極的に進めようと思いました。

Designed by Italy & Made in Japan 世界一クールなデザインと品質の融合です!

つづく。

stu-art (スチュアート)は、イタリアのデザイナー・アーティストを応援しています。

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