刃のついた前面パネルを固定し内側の氷容体を左右にスライドさせるメカニズムでプロトタイプを制作することにしましたが、実は最大の難所がありました。
それは左右にスライドする氷をどうやって固定するかです。
しかも氷は削れる度に薄くなっていくので、それに合わせて一定の強さで押さえていかなければなりません。氷容体を左右にスライドさせるモーターの回転運動を利用して、今度はスライドする氷容体の後方から回転力を利用して氷を少しずつ押す仕組みをいろいろ検討しました。フレキシブルシャフト、ウォームギア、ラックギア・・・
改めてインターネットの便利さを実感しました。
「スライド・回転・ギア」などのキーワードで検索すると、いろんな仕組みが動画などで確認できます!また通販サイトでは必要なパーツも購入できます。
凄い時代になったものです。メイカーズもこのインフラがあってはじめてものづくりが可能になるのですね。
あれこれ調べ検討を重ねた結果、ついに解決策が見つかりました!
タイミングベルトを2つ組み合わせて、ひとつのモーターの回転力で氷容体のスライドと氷を押さえる軸の回転をさせるメカニズムです!
モーターには120回転/分の減速ギアを取付け氷容体を左右にスライドさせます。これに3コのタイミングプーリを利用して回転数を1/3に落とし氷を押す回転軸に動力を伝えます。氷を押さえる回転軸は1回転で1mm進むのでスライド1回で約0.3mm氷を前方へ押します。つまり1スライドで削るかき氷の薄さは0.3mmということになります。ギア比と刃の出具合を調整すればもっと薄く削ることもできます。
これでようやく次世代かき氷製造機himuroのメカニズムが完成しました!
ついに試作の壁を破りました! \(^^)/
つづく。
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